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2010年10月

2010/10/22

どうせ人類

のろのろ生きていると、定期的にどこからともなく「体を温めよ」という話が聞こえてくる。あたたかい体というのは、とても健康にいいことらしい。

あたたかい体作りに必要なのはまず筋力をつけることだということで、この点については私はとくに文句はないのだけど、話が食生活や習慣におよぶと途端に居場所のない思いをすることになるのだった。

というのも、体を温めるためには冷たい食べ物や飲み物は控え、体の露出をできるだけ避けなければならないらしい。

性分として冷たい飲み物、食べ物が大好きで厳寒期以外はわりと寒いのも嫌いじゃないので基本的に薄着で靴下も嫌いな私の人生、全否定であるよ。


今年の夏、わたしは妊婦だった。

前回の出産が予定日を超過して難産の上の巨大児出産だったため、今回は普通のお産がしたいとお産を助ける鍼灸に通っていた。で、この鍼灸院での指導が体をあたためることについて非常に厳しかった。

冷えたからだではお産がつらくなるというのが、ここの院長先生のモットーらしい。

この鍼灸院では今年のあの猛暑のなかクーラーを一切入れず、窓を全開にして営業していた。風通しの良い部屋ではあったけど、鍼灸師さんも患者の私も汗だくだった。

そして体を冷やさないための生き方の指導がすごかったのだ。体を少しでも冷やす食べ物は食べてはいけないという。

・アイス
・ジュース
・くだもの
・白砂糖を使ったお菓子
・スナック菓子
・辛いもの
・コーヒー、紅茶、麦茶

特にアイスやくだものはてきめんに体を冷やすという話だった。がんばって体をあたためる生活をしていても、気を抜いてちょっとアイスやくだものをとるだけで努力がおじゃんになるという。

どう生きたらいいのやら。正直、猛暑だとかそういうの抜きにして、冬でもアイスを食べるなといわれたら私は悲しい。

さらに、自宅ではクーラーを入れないようにということだった。家族が暑がってどうしてもクーラーを入れる場合は長袖長ズボンに靴下を着用せよという。夜寝るときも同様に長袖長ズボンのパジャマに靴下で寝る。

そんなんで寝れんのか、いやしかしおなかの子どものためにがんばろうと思った。よしがんばるぞ、今日はありがとうございましたと鍼灸院を出ようとしたところで、「あ、そうだ」と鍼灸師の先生が言ったのだ

「寝汗にも十分注意してくださいね」

生きようがない。

なんか、ふわっとなった。熱帯夜に長袖長ズボンで寝て寝汗をかけない。ふわっとなった。

帰ってアイスを食べた。

お産の最中、微弱陣痛で難儀している私に「少しなにかおなかに入れたら」と助産師さんがくだものを持ってきてくれて、食べられるだけ食べた。

冷やすのが好きなのだから、もう冷えていようと思う。

※これは私が好きで通っていた鍼灸院で言われただけのことですので、いま妊婦の方をおどかすつもりはまったくまったくなく、あまり気にしないでください。それぞれが信じた道を、どうか適当に進んでください。

こどもとのちかごろ

3歳の上の子は食べるのがとにかく好きなのだけど、離乳期に調味料をつけずに食べさせ始めた納豆をいまだに調味料なしで食べている。

私が白いご飯に醤油もタレもつけていない納豆を乗せてやると、文句も言わずに食べる。

味のついた納豆を食べたこともあるので、味を知らないわけではない。

調味料つきの納豆も、調味料なしの納豆も、どちらもだまって食べるのだ。

味の有無に、気づいていないのだろうか。それとも、味なしの納豆も味ありの納豆も、別のものとして楽しんでいるのだろうか、いやまさか。

人はいつから納豆に味をつけるのだろう。

1行あけで書いてみたら、どこか歌の歌詞のようになった。なってないか。

さて、一方生後2ヶ月の下の子は生まれてこのかたまだ私のおっぱい以外を口にしたことがない。それでむくむく大きくなっていく。どうせ人類なのだと思う。

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