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2010年8月

2010/08/16

押し問答

かねてからお腹で温存していた2人目の子どもを8/10に世界に送り出しました。

お産の話というと語りつくされていてまあどう話してもありきたりにはなってしまうので恐縮ですが、やっぱり話したいものです。

さて、今回は全然お産が進行しないなか陣痛に耐えていたのがなにかの拍子で破水したらしく、慌てて分娩台の上に移動してから、最後のスピーディーさ加減がすごかった。

「まだ、まだいきまないで!」→助産師さん手術服に着替える
「いや、もう無理ですーー」→ちょっといきむ(指示に従わずにいきむのは本当は絶対やっちゃいけないこと)
「まだ! 赤ちゃんびっくりするよー」→助産師さん、出てきてる赤子の頭抑える
「いや、勘弁してください~~」→またちょっといきむ
「あ、もういきまないでいいですー」→助産師さん赤子の頭を手にして肩から下を抜き出す

お産というのは、だいたい70%くらいがいきみたいのにいきめない辛さを乗り切る作業だと思うのだけども、上記のとおり、今回はそのたどりつく夢の作業、いきむ、というのをあんまりやらせてもらえなかったのだった。いかにも経産婦らしいお産だったかもしれない。

それにしてもズルズルッと出てきたわけで、「いきまないでねー!」「いや、いきませてください~~!」の間にどうも赤子の頭は私の膣から2,3度出たり入ったりしていたっぽい。

助産師さんはそんな出てきそうな頭を押さえていたので、リアル押し問答だ。なんかもう現世と来世を行ったりきたりだ。「言った言わない」だ。

そして本当に思うのは、人生で多分いちにを争う修羅場をやっている最中の私の周りにいる人々、助産師さんとか産科医の先生の当たり前だが異様なまでの落ち着きだ。なんか、もうむしろニコニコすらしてる。本人とそれを囲む人々のテンションにここまで差があるのは分娩室くらいなんじゃないか。

あと、そうだ、万が一もう一人産むようなことになった場合に将来の私に伝えておこうと思うのだが、お産で痛いのは陣痛と分娩だけじゃないぞ。胎児が出て、胎盤が出て、その後、子宮内になんか残ってないかゴリゴリかき出すあの作業だ。あの痛さを忘れちゃいけない。リメンバー残ったものかき出すときの痛み!

ああ、それにしてもやっぱり痛かった。途中で、そうだ、お産って痛いんだと思い出してアチャーとなった。ただ、「死ぬ!」ほど痛いのだとは思うのだけど不思議と「死ぬ」とは思わず、やってることはむしろ「生きろ!」という作業なんだよな。

病院へは分娩当日を含めて5日間いた。夫が分娩に立ち会ったあと、上の子を連れて夜にまた見舞いに来てくれたのだが、そのときに差し入れとしてハイチュウのファミリーパックみたいな袋に入ってるやつを持ってきた。翌日、今度はマンガを差し入れてくれた。

5日間、ヒマなときにハイチュウを食べた。産後は目を極力使わないほうがいいというのだけど、どうにもヒマだったので夫が持ってきた「ぼくんち」と「美味しんぼ」を読んだ。「カイジ」は開いたとたんカバーの折ってある部分に「鼓膜に細い針が刺さる、うんぬん……」と書いてあって(一度読んだはずなんだけど)怖くなってやめた。

毎日、夜になると夫が弁当を持って上の子を連れて来た。2人部屋でお隣がいなかったのをいいことに病室で弁当を開いていたら、翌日は病院が大きなホールを貸してくれた。夫と子どもは弁当を、私は入院食を食べて生まれたばっかの娘には授乳した。

いいお産ができました。

あー、エステーに入社したら消臭力のCM出るチャンスあるのかなー。

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