« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »

2009年12月

2009/12/29

夫と酒

夫が酔っ払う季節がやってきた。

夫は大変な酒飲みだが、平日は勤務時間が長いことや週末も子どもができて生活が規則正しくなったことで普段は酔っ払うほどには飲まなくなった。

しかしそこは年末。ちょこちょこと飲む機会があるようで、だいぶ本領を発揮してきた。いよいよ先日は知らない間に下半身はだかで寝ていた。

ある日、起きたら寝室の前に夫の寝間着のズボンがでろーっと置いてある。おや、と思って触れると、「うっわっ!」ひざから下の部分がべっちょべっちょに濡れているではないか。

湿っているのではなく、もうぐっしょりで、ズボンの下の廊下もじゃぶじゃぶに濡れている。少し離れた場所には夫の毛糸の靴下も落ちていて、こちらもかなりしっとりだ。なにごとか。

なによりもまず、その水気が何であるかが問題だ。ずばり「尿」であった場合のことを考える。最悪である。私は嗅覚が大変に弱いので、夫を揺さぶり起こして嗅いでもらおうとした。

「ちょっと、ちょっと! なんかズボンがべちょべちょになって置いてあるんだけど!」
「え? ズボンが?」
「おしっこじゃないよね?」
「いや、どういうことだろう」
「ちょっとかいでよ、私わかんないから!」

むくりと起きだして夫はいった。

「そして俺はズボンをはいていない」

我が家は寒いので、家族全員かなりの厚着で部屋にいる。夫も着込みに着込んで寝ているが、トレーナーやらセーターやらでもっこもこのになった上半身とはだかの下半身のアンバランスさは変態と呼んでもまったく差し支えないものであった。

結局、水気は尿ではなく水、であった。夫はなにがあったか覚えておらず(夫は私の怒りを恐れているので、もしかしたら私に怒られるのをいやで言わないだけかもしれない)、結局謎のままズボンは洗って干した…んじゃない、そうだ、そのズボンはお尻がすりきれていよいよ穴が3つ4つと開きはじめていたので、これはいい機会だとそのまま捨てた。

昨日はどっかで鍵を落としたとかで、明け方ガンガン玄関のドアを叩いていました。
そして今朝起きた私が今のテーブルに見つけた夫のイラストがこちら。

Kagi

酔っ払いながら、鍵が失われた状態をイラスト化したもよう。

こどもとの近頃

自分のことを「えいちゃん」と呼んでいる。「えいちゃん上手でしょう」「えいちゃんが食べる」といった具合。どうも、長い時間をすごす保育園で保育士の先生や友達の園児に呼ばれているのでそうなったようだ。

そして、この「えいちゃん」は「え」と「ち」にアクセントがある普通の呼び方ではなく、イントネーションがなく平坦な発音である。矢沢永吉的「えいちゃん」なのだった。

「ツイッター」が一般化して徐々に「グーグル」的平たい発音をする人が増えているようだが(「グーグル」も以前はイントネーションに山があったよね)、うちの子どもも一般化したようであります。いや、そういうことじゃないか。

ちなみに、一般化するとイントネーションが平らになるのは、その方が発音する人間が楽だ(体力を奪われない)からだってこないだテレビで言ってた。

家で仕事をしていた。狭い家なので、夫と子どもが朝食を食べるそのテーブルで私はパソコンに向かっていたのだが、メールを書く私を見て子どもが

「早いねえ」

といったのだった。子どもにとってはブラインドタッチが「すごい」のだ。ああ、ちょっとでもパソコンさわっててよかったと強く強く思って、その思いを歌にしたいほどです。

おそらく、今年の更新はこれで最後になるかと思います。
今年は体に不調があったりとちょっと普段よりもいろいろあった年でした。
けれど元気で、いわゆる「落ち込んだりもするけれど、わたしは元気です」です。

来年も楽しいといいな。前厄なので厄払いしておきます。
本年はありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
どうかよいお年をお迎えください。

|

2009/12/21

忘年会2009

しばらく更新しない間になにをやっていたかというと、忘年会に出ていました。そして早々と今年の忘年会は全部終了しました。今年は胃腸の不調のおかげで全く飲みすぎることなく終了し、胃腸の不調の利点にかなり真剣に関心しました。

**

白いステッカーを配られて、好きなものごとを3つ書いて胸に貼ってくださいといわれたらさてどうしよう。

会社の部署の忘年会でそのような趣向が取り払われた。大きな部署であまりやりとりのない人がいたりするので、幹事がひとつ考えてのことだった。

こういうときの答えを、以前は備えて持っていた。たしか、食パン・ビール・あんこだった。制定からしばらくたって、ビールへの愛こそは覚めないものの食パンとあんこについての思いはずいぶん冷めた。

じゃあ、何を書いたらよかろうか。ずいぶん考えたがうまくまとまらずに、布地のステッカーに水性のペンでぐちゃぐちゃ書いたのでまるで読めなくなってしまった(ビール・おどり・前だおし、と書いた)。

あとでもう少し考えた。確かにビールもおどりも前だおしも私がいま最もホットに愛するものの3つであるが、もっと何かないか。

うっかりしたことに、それは家族と住宅ローンの繰上返済なのだった。

私のすきなものごと2009(年末)は

・家族
・住宅ローンの繰上返済
・おどり

この3つと制定しました(胃腸の調子が戻ったらビールを復活させて「おどり」を補欠に回そう)。

なお好きな有名人は柳原可奈子とキム・ヨナと小栗旬です。
好きな食べ物については決めかねている状況。

0歳の第1子を持つ母として集い、ともに励まし合って2年半。近隣お母さんチームとの忘年会も終了した。

トピックス
・もうすぐ生まれそうで子宮口がある程度開いていても、ある程度近所の居酒屋なら飲み会に参加できる(翌週2子目出産予定の子が来てくれた)
・産後2ヶ月のおなかって、そういえば「もう1人いそう」なお腹だった(2子目を産んでから2ヶ月の子が来てくれて、腹を出してくれた。一同戦慄)
・お産の扱いが高額なことで有名な無痛分娩の産婦人科は全裸で分娩するらしい
→ただただ、なんでだろうという感想
→「お産を通じて自分自身を見つめ直す」みたいな意味合いか
→いやいやいや
・iPhon率がここでも高いなあ
・15人の女性が一度にしゃべると、子どもなんかより全然うるさい(そして怒られる)

母方の祖父は12月に死んだので、祖父の法事のある年は母方の親族で集まってちょっと忘年会のようになる。

トピックス
・八百屋のおじさんが、会食が進むと毎回「おじいちゃんの思いで話を誰かしてくれ」というのだが、もうつきた
・なんとか搾り出して、レトルトカレーのあたため方で私とおじいちゃんがケンカした話をしてみたが、八百屋のおじさんはあんまり聞いてなかった様子
・ちなみにおじいちゃんはレンジ派、私は湯煎派
・幹事である てるおじちゃんが気を聞かせて私の子ども分にと大人と同様のメニューを1人分出してくれたら全部食べた。「ちょっとしたOL以上に食べる子」とは常々言っていたが、OLというか、普通のおっさんくらい食べられるのな。怖いから家ではちゃんと適正量を保とう

あとはデイリーポータルの忘年会へも。上記のようにトピックスを書き出そうとしたら、なんか「全部」なのでとりあえずやめておきました!

|

2009/12/10

ツァイトゥング

そういえば、うっかり忘れて何も書かずにいたが、11月28日は例によって与野本町のさいたま芸術劇場まで行ってローザスの「ツァイトゥング」を見てきたのだった。

ローザスの公演を見るのは2回目なのだけど、前回見たのが小品ショーケース的な公演だったので多分本公演は今回のが初めてだったのだと思う(というのも、前回観たのがうっかり海外だったので詳細がよくわからなかったのだ。海外で踊り見るなんてとんだことだが、新婚旅行での出来事という全力の振り絞り方なので堪忍してください)。

今回の「ツァイトゥング」は前編通して2時間ブレのない本気さでまあすごい迫力でした。そもそも「ツァイトゥング」ってなんだろうね。「ツァイトゥング」。乗ってる自転車の名前にしたいぐらいかっこいい。

調和とズレ、ユニゾンと対位法、その交錯。

↑これ全部パンフレットの受け売りだけれども、まあ調和してズレてユニゾンして対位して、でした。ただでついてきたパンフレットが全体的にすごく理解しやすいというのがなんだか変で戸惑った。

「ローザスは暗くて重い。見ていて決して楽しいものじゃないけど、見ることで充実した芸術体験をする、そういう思いでみている人がほとんどだと思う」ともパンフレットには書いてあった。改めて丁寧なパンフレット。

「楽しくないものをわざわざ観ることによる芸術体験」ってなんかなあと思うが、結構そういうもんなんだろう。そういうふうに思ってるから、ふいに軽く踊られるユニゾンに「あっ、こんなにポップなことしちゃだめ!」とかストイックなことを思ってしまうのだった(でも、圧倒的にユニゾン部分が見どころなのだ)。

そういや、今回の作品は構成がフィボナッチ数列由来らしい。えー。ここまで相手を置いていくというのもアリなのだ。すごいよな。

子どもとの近頃

うちにある絵本は、義母が買ってくれたものと夫が子どものころ読んでいたものがほぼすべてで、家族内で買ったものはなかったのだが、このたびいよいよ1冊買った。

図書館で借りるだけでは飽きたらないものが登場したのだ。子どもはもちろん、夫も私も完全にめろめろになった絵本。かこさとしでも、馬場のぼるでも、ぐりとぐらでもない、なんとゴリラの本なのだ。

私はあんまりサルとかゴリラをかわいいと思わない方で、(デフォルメしたキャラクターとかであっても)絵本のゴリラがものすごくかわいいというのは新鮮だった。表紙はそうでもないけど、中身は本当にすごい。こんなにかわいいゴリラが世の中にいたとは。

さらにすごいのが訳だ。原題の「LITTLE GORILLA」がどうして「ちびゴリラのちびちび」になっちゃったんだろう。「ちびちび」がすごすぎる。天才としか言いようがない。

それでまた自分の子がこの本を小さくめくりながらたどたどしく読むのだから、私と夫は手をとりあって「かわいい!」と叫ぶしかない(もちろん世界の中心で)んです。

|

2009/12/03

music

以前服屋で売り子をしていた妹に色々と仕事の話を聞いたことがある。一番おかしいなそれ、と思ったのが、なんだかよく分からない数字がプリントしてある服がよく売れたという話だ。何の意味もない数字をデザインで入れているのだろうと思って売っていたそうだが、その数字はそのアパレル会社の社長の誕生日だったらしい。

あ、そりゃすごいと思った。買った人たちが全員知らないおっさんの誕生日が入ってるシャツ着て知らず知らずにおっさん祝ってるんだ。

ブランド名とかメーカー名が入っている服をありがたがるというのは私はすごくよく分かる。高いブランドの名前はありがたい。欲しい。そういうもんだ(ちなみに妹が勤めていた店でも一番売れるのはメーカー名が入ったTシャツだったそう、聞いたとき最初はやっぱりそうなのかとちょっとびっくりした)。でも、しらない文字や数字が入っているものはだめだ。身につけちゃ。だって、知らないおっさんの誕生日かもしれないのですよ。

テレビで、お餅屋さんの店頭パフォーマンスをやっていた。杵でつく人と、こねて返す人のギリギリのスピードが見もののあれですな。

そのすごい勢いで餅をつく人たちが着ているハッピの背中に大きく「餅」と書いてあった。

餅をつく人の背中に「餅」だもん。しびれまくった。こうでなくちゃと思った。

ニューバランスの靴を夫が履いている。子どものもある。ニューバランスの頭文字「N」と書いてある靴。うちは「野村」で「N」なのでぴったりなのだった。私も婚前から一足持って履いていたが、苗字が変わってよりすっきりした気持ちで履けるようになった。

(旅先で子どもの帽子を急遽買った。「7」と書いてある。これは、子どもが7月生まれだからOKです)

あと、同僚がカルバン・クラインのメガネをかけていて、見るたびに「それ私の」と思う(私の名前は「こが・ちかこ」です)。

10年くらい前働いていた会社である固めのホームページに載せる4コマ漫画のラフをillustrator上で清書する仕事をしたことがある。

あらかじめ登場人物の体のパーツはある程度用意されていたのだが、服の柄などは任意だった。私は登場人物の女の子のTシャツに「music」と書いて超クールだと思っていた(なんとこのままクライアントのホームページに掲載されていた)。

そして10年の月日が経った。夫がフリーマーケットで買ってきたTシャツに「music」と書いてあってきた。

そ、それは!

こどもとの近頃

隣の芝が青く見えはじめたようだ。

ふたりでみかんを分けようというとき、ふたつあるうちの「どっちがいい?」と聞くと、「うーん、こっち」と取る。そして、私が持っているほうを「やっぱり、そっちがいい!」と欲しがる。

隣の芝が青く見えるという古来からある人間のこころの動きがわが子にも。そうか、そうか……と感心した。

|

« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »