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2008/10/26

足で植木鉢を持ち上げる

先々週名古屋に行ったのは入院している義祖母のお見舞いのためだった。痩せることもなく、にこにこ元気そう(病気だけど)なおばあちゃんとあれやこれや話してきた。

子どもがどうも病室をいやがって泣くのでオープンスペースのようなところにいたのだが、外科のフロアだったためか、手足を怪我して患部以外はまったくもって元気という若者が割に多い。

見舞いも仲間らしき若者で、4,5人でだべっていた(“だべっていた”という言葉がまさにしっくりくる人たちっていますね)。

と、私がトイレに行って戻ってきたときだ。若者グループの見舞いの1人が、イスに座った状態で自分の背丈ぐらいある観葉植物の蜂を足で持ち上げていたのだ。「うおー」っていって。で、周りの若者が「おおー」とかなってる。

ばかだ!

感動的なまでにばか。「うおー」で「おおー」ってなんだ。おもわず嬉しくなって「すごい!」と私まで讃えてしまったじゃないか。

若さからほとばしる種類のばかというのがある。それはもうある程度の大人になってしまうとちょっと思いつかないようなばかさだ。

とはいえ、私もまだまだ例えば入院しているおばあちゃんと比べれば断然若手なわけで、今の私にどれくらいのばかができるだろうと思い、うまく思いつかずに夫のズボンをことあるごとに下げたり、飲み会から帰ってきてさらに家でビールを1リットル飲んで当然二日酔いになったりしている。

けど、やっぱり足で植木鉢を持ち上げるのにはまるでかなわない。うーん。なんかないかな。

知人友人から何か相談を受けても、これまでいいアドバイスができた覚えがあまりなかった。が、先日ついにやったのだ。これぞという、人生で一番いいアドバイスができたと思う。

せっかくなのでここに書きとめて記念としよう。

相談というのは高校の頃の友人からだった。妊娠中で、赤ちゃん自体は順調に育っているのだがどうも体調が良くなく、仕事をやめて自宅で安静の状態になっているらしい。彼女は結婚してだんなさんの実家に嫁いだので、今は義理のお母さんが赤ちゃんの準備のものをいろいろと買い揃えてくれたという。

お姑さんとの関係はとてもよく、買い物の代金も持ってくれているので本当に感謝している、のだが、買ってくれるもののデザインの趣味が自分とまったく合わないそうなのだ。

もう一通りそろってしまって、せっかく初めての子育てなのにちょっとがっかりしてしまっている、ということだった。

分かる。ものすごい分かる。ちょっとどうかと思うデザインにテンションが下がるってあるある。でも、それ全然大丈夫なのだ。自信を持ってアドバイスした。問題ないから心配すんなと。

子どもが生まれると、あまりの子どものかわいさに着てるものとか使ってるものって割とどうでもよくなるのだ。むしろ、趣味の合わないデザインの服を着てる様とかが「こんな変な服着ちゃって、かわいー」などとなったりする。

生後1ヶ月はほとんど家にいる生活だろうかし、服だったら1,2着ぐらい自分の趣味に合うのを子どもが生まれた後にでも買って(お姑さんには「友達にもらった」とか言ってな)母子2人で出かけるときだけはこっそりそっちの服を着せたり、なんならお母さん仲間に事情を話して変な服で笑いをとっとけと伝えた。そしたら、笑いが取れるほど変な服じゃない、だそうです。

元気な赤ちゃんが産まれるといいなー。

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